出版社の選び方のコツ

本をつくりたいけれど、何から手をつけたらいいのかわからない! いろんな出版社のサイトを比較しても、判断がつかない…

本をつくりたいけれど、何から手をつけたらいいのかわからない! いろんな出版社のサイトを比較しても、判断がつかない…

大切なのは「わからないこと」をしっかり教えてくれるかどうか

出版業界には専門的な仕事や専門用語が多いので、たとえ資料を読み込んだとしてもわかりづらいのは当然です。
いちばん大切なのは、その「わからないこと」をしっかり教えてくれる出版社を選ぶこと。
流れ作業的に処理されるところは避けましょう。
気軽に相談でき、要望をすべて伝えたうえで、プロとしての解決策を出してくれるところなら安心して任せられます。

 

費用やその他について

費用は、出版社ごとに大きく差があります。
大手の出版社は比較的高く、小さな出版社や印刷所は安い場合が多いですが、細かな点まで希望をかなえようとすると安く見えたA社がけっこう高価だったり、逆に高いように感じたB社が意外と安くできたり……。
安くてもていねいな仕事をする出版社もあれば、安かろう悪かろうのところも残念ながら存在します。
高いのに著者にぞんざいな扱いをする出版社もあれば、高くても費用対効果がすばらしいところももちろんあります。
どこに依頼すればいいか判断するのはとても難しいのですが、やはり最終的には「人」だと思います。
信頼できる担当者か? ちゃんと向き合ってくれているか?
他に気をつけたいことは、見積もりについて不明な項目がないか。所有権は「出版社」ではなく「著者」になっているか。
「全国の書店にたくさん並びます」といった大げさなことを言うところや、入金を必要以上に急がせるところは要注意です。

 

メリット・デメリットをまとめると…

一般的なメリット・デメリットをまとめるとこんな感じです。

【大手出版社】

メリット…自著に有名な出版社名が入っていることで、箔がつきます。何か問題が起こった場合にも、サポートがしっかりしていると予想されます。大手出版社としての実績もプライドもあり、流通についても力があります。書店流通を強く希望している場合は、大手出版社がいいでしょう。

デメリット…費用が相対的に高く、300万円〜1000万円以上の見積もりが考えられます。商業出版の経験があまりない、自費出版専任の編集者や担当者がつくことが多くあり、思ったほど高品質の仕上がりにならない場合もあります。

 

【小さな出版社】

メリット…費用が相対的に安く、50万円〜150万円程度でも自費出版が実現できます。著者として大切にしてもらえることが多く、小さな出版社だからこそ出版全体について知識のある、信頼できる担当者がつくことも多々あります。

デメリット…出版社によって編集やデザインの力量に差があり、それぞれの得意分野があるので、慎重に選択する必要があります。流通に力がない場合が多いため、全国の書店にくまなく並べるといった要望には概ね応えられません。

 

金木犀舎はこの「小さな出版社」に入ります。
大手と小さな出版社のあいだに「中くらいの出版社」がたくさんありますが、
メリット・デメリットも大手と小さな出版社の中間をとった感じになります。
また、印刷所で自費出版するという選択肢もあります。

 

【印刷所で自費出版する場合】

メリット…印刷に関してはプロなので、その印刷所で可能な範疇であれば最大限に応えてもらえます。費用は安価な場合が多いですが、印刷所によってばらつきがあります。

デメリット…例外はありますが、編集に関してはプロがいないことが多いので、内容に対するアドバイスは期待できません。デザイナーがいない印刷所では、昔ながらの自費出版といったデザインの仕上がりになると予想されます。

 

上記の内容は一概には言えず、自費出版に力を入れて編集者やデザイナーを強化している印刷所もありますし、大手出版社でも安価なプランを出しているところもあります。
複雑すぎて選べないというのが正直なところですが、出版社選びのコツは以下のようになります。

 

①わからないことを、しっかり教えてくれること。

②担当者が信頼でき、気軽に相談できること。

③費用に無理がないこと。

④要望が実現できる出版社かどうか確認すること。

 

「出版してよかった」と心から思える本にするために、ぜひ参考にしてください。

 

 

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