アリストテレスと目的論
アリストテレスと目的論

『アリストテレスと目的論』

(茶谷直人著、晃洋書房刊、3,000円+税、 216ぺージ、A5判上製)です。
神戸大学大学院人文学研究科准教授(2019年現在)の茶谷直人先生の著書。
学科は違いますが、ウラタニの母校でもあります。

【カバー】

アリストテレスと目的論

アリストテレスと目的論

アリストテレスと目的論

アリストテレス研究の学術書、、どんなデザインにすべきかかなり悩みました。

装丁のデザインをするとき、書名だけで「こんな雰囲気にしよう」と浮かぶときもあれば、
内容や文体からイメージするときや、著者の印象から思いつくときもあります。
例えば、編集や校正も私が担当しているときは、本文をじっくり読みながら装丁デザインも一緒に考えています。
著者と実際にお会いして打ち合わせしていると、その時点でイメージが固まっていったりもします。

そんなふうにいろんな方向から「仕上がりイメージ」を作り上げていって、
全然違うパターンで平均3案ぐらい作った中から選んでもらいます。

この本は、「著者のプロフィール写真」から発想したデザインが採用されました^^

ワインがお好きな、とてもおしゃれな先生で、
私が拝見したプロフィール写真でお召しになっているシャツがたまたまピンクでした。
それで、ピンクの組み合わせでおしゃれな感じにできないか?と思ったわけです(アリストテレス関係ないやんか)。

発色を統一してトーンをコントロールしたかったのでカバーと帯を共紙にし、
布地のような柄のピンクで色合わせしています。用紙も柄と似たテクスチャのタフタです。
想像どおりの色調に仕上がって、たいへん気に入っています。

 

【はなぎれ&しおり】

アリストテレスと目的論

はなぎれ(ヘッドバンド)もしおりも可愛い…めちゃ可愛い…(満足)

【表紙】

アリストテレスと目的論

表紙の用紙は、色合わせ重視でタントのP-53です。

【本扉】

アリストテレスと目的論

カバーのテクスチャの余韻を引き継ぎたくて、見返しはモフル、本扉はOKミューズガリバーリラにしました。
何回も何回も紙見本をさわって、さわって、入れ替えたり違うパターンを考えたり、
ぶつぶつ独り言を言いながら、紙選びにはいつもすごく時間がかかります。

 

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