『水と大地の環境学 持続可能性の根を求めて』
(篭橋一輝 著、晃洋書房 刊、本体3,800円+税、290ページ、A5判上製、2024年3月20日発行)
金木犀舎は組版や装丁など、制作一式を担当させていただきました。
【カバーと帯】
すごいインパクト! とあちこちで言われた本書のデザイン。
著者から希望のあった、「青(水のイメージ)、茶色(大地のイメージ)、緑(環境のイメージ)を
基調にしたデザイン」を作ろうと思い、何パターンかつくってみて
「むむ…これは描いたほうがいいな」と思ったので、全面に絵を描くことにしました。
白いテボテボを増やしたり減らしたり、水色部分を増やしたり減らしたり
色を変えたり元に戻したり、結構、試行錯誤しています。
土着の強さのようなもの、明るさのようなものが表現できたら、と思いながら描きました。
【見返し・本扉】
見返しはOKミューズコットンのしょこら。色調がイメージにいちばん近かったので選びました。
本扉はファーストヴィンテージのベージュです。ナチュラルなニュアンスがあっていい感じ。
ところで、スタッフの爪の色がかわいいな。
【本文】
横組の本です。
【はなぎれ・スピン】
はなぎれとスピンは水色を選びました。
【表紙】
カバーはカラフルですが、本体は表紙・見返し・本扉すべてが土っぽい色。
そこにスピンのきれいな水色を差し色で入れています。
お気づきのとおり、「水」と「大地」を表しておりますよ^^;
水と大地の「代替不可能性」はどう認識され、乗り越えられてきたか
水融通、ランドケア、価値論から迫る、新しい持続可能性論。
水と大地の「代替不可能性」を切り口に、日本の水融通と豪州ランドケアの制度から、クリティカル自然資本や関係価値の概念まで学際的に分析する。「自然と人間の関係性」という視座から持続可能性を問い直す野心作。(帯文より引用)
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