『乳がんと里芋湿布(パスター) 写真でつづる手当て・食事・こころの記録』
(鬼塚晶子著、グッドブックス刊、1,400円+税、68ぺージ、A5判並製)です。
この本はクラウドファンディングで216名の方々の支援によって制作・発行されました。
装丁デザインと本文レイアウト、DTPを金木犀舎で担当させていただきましたが、
クラウドファンディングでの制作は初めての経験で、
ものすごくたくさんの思いが詰まっているのだと思うと、
妙な緊張感がありました(汗)。
【カバー】
里芋畑の中で笑顔の著者・鬼塚晶子さんの写真を、カバーにしました。
空が抜けているほんわかした雰囲気と、背が高くて生命力の強そうな里芋の葉っぱが
すごく印象的で、個人的にもとても好きです。
「がんになっても元気だよー」と文字を入れています。
カバーに使用している里芋や花のイラストは、この本のために
鬼塚さんに描いてもらったものです。
もともと鬼塚さんがご自分で手作業で本にされていた内容を
今回、プロの編集者がついて全面的にブラッシュアップし、
写真を増やして整えたのですが、鬼塚さんは
それはもうこちらが心配になるほど、寝る間も惜しんで全力で取り組まれていました。
【カバーそで】
鬼塚晶子さんのプロフィールです。
『セルフイメージ革命』『ボディイメージ変身ノート』(ともにグッドブックス)の著者、
山本トースネスみゆきさんに師事されていました。
【表紙】
里芋カラーにしましたよ^^
【もくじ】
第1部は文字が主体で、里芋湿布でのお手当てをはじめたきっかけや
食事療法でつらかったことと乗り越えた方法、ご家族の反対などについて
書かれています。
第2部は少しずつ乳がんが治癒していく様子を写真とコメントでつづったもので、
里芋湿布の作り方や貼り方、食事療法でおすすめの食材なども掲載されています。
こんなにリアルな患部の写真が掲載されている本は、とても珍しいのではないかと思います。
【本文】
乳がんの再発によって、もう手術や化学的な治療はしたくないと
「自分にとってベストな治療法」を探しはじめ、
里芋湿布(さといもパスター)によるお手当てと食事療法にたどりついた鬼塚さん。
一度は小さくなっていたがんが、熊本地震に遭ったあと、また大きくなったそうです。
ストレスとがんは大きな関係があるのだと身をもって知ることになり、
こころとからだが喜ぶ治療と食事を選ぶことの大切さを実感します。
乳がんと「闘う」のではなく、「寄り添って生きる」という姿勢は
学ぶところがとても多く、「がんって一体なんなんだろう?」と
考えさせてくれる本です。