
著:木村 敦子
発行:きんもくせい書房
ISBN 978-4-911418-07-9 C0092
四六判・上製・192ページ
2026年8月中旬発売
定価2,750円(本体価格2,500円+税)

書籍紹介
言葉は「いま・ここ」にあるものを指し示すだけではない。
昔のことや別の場所のことを伝え、ありありと甦らせることができる。亡くなった人や失われてしまったものを記憶に留め、残すこともできる。そんな豊かな「つながり」を感じさせる一冊だ。
(解説/松村正直)
木村敦子による427首を収めた歌集。
<自選短歌五首>
絨毯に咲き乱れたる花園の葉にも花にも掃除機かける
五平餅にみえてしまって動けない ジャコメッティの婦人像より
紙魚のあと残る町誌の戦死者名 父のとなりに大叔父ふたり
市民オペラの魔笛にあなた出たわよね 夫はここぞと歌い出したり
娘(こ)の着せしペダルカバーを外したり明日わかれゆくピアノを磨く
目次
遊ぶ / かさじぞう / あかい鼻緒 / 居留地 / 弦 / でんでんむしの / 海あかり / ひとつください / いしぶみ / 惜しいだけなの / 熱々のスープ / 朝寝する / むかご / ごてんまり / 焼きそばの匂い / 金接ぎ / 自生のスイセン / しょいこ / ひだまり / ぼたもち / カラスノエンドウ / 無縁墓 / ぽてりと月は / あかまんま / 草ふめば / 海を背に / 熟柿 / 谷から丘 / 金平糖 / クリームパン / 秘密 / 花かご / かんむり飾り / 帽子のかたち / 舞台のごとし / 毛糸の首巻 / 灯明と椿 / 花芽を食べる / 雲のヴェール / 遠い目で / やまばと / 松やに /
跋…… 松村正直
あとがき
著者プロフィール
木村 敦子 ( きむら・あつこ)
1942年島根県八束郡美保関町にて出生
鳥取県境港市にて育ち、兵庫県芦屋市在住
2015年「はじめてよむ短歌」入会
2017年~2025年まで「フレンテ歌会」に在籍し同人誌『パンの耳』1号~10号まで参加