『7人の看護師さんの体験談からすくいあげられた
7つの「看護の知」』
(山中恵利子著、晃洋書房刊、1,400円+税、132ぺージ、四六判並製)です。
自らも看護師経験が豊富で、現在は短期大学教授を
務めていらっしゃる山中恵利子先生が、
7人のベテラン看護師さんにインタビューし、分析することで
他の看護師さんたちの実践に役立つような
「看護の知」をすくいあげる試みをされた内容になっています。
金木犀舎で装丁デザインと校正、組版を担当しました。
【カバー】
本の内容を聞いた際に、「看護の知の集積」ということで
ペンで細かく描かれた知的な羽をイメージしたので
今回は自分で描きました。
落ち着いたブルーグリーンの色味も、知的な雰囲気です。
束幅が小さく持ち運びやすい本に仕上がっています。
用紙はマットPPでしっとりした手触りです。
帯文は本の内容が直感的にわかるものを…と考えました。
「成功も、失敗も、みんなで共有しよう。」
帯裏は本の構成を図で表しています。
「看護体験談の紹介と分析」→「すくいあげられた『看護の知』」
・痛みを訴える患者さんの事例
・とっつきにくい患者さんの事例
・患者さんから叱責を受けた事例
・救急時の患者さんの事例
・終末期における看護の事例①②③
いろいろな事例ごとに、実際に役立つ構成になっています。
【表紙】
画像の色調が実際のものとはだいぶ違うのですが、
表紙もトーン低めのブルーグリーンです。
こうやって開くと羽が対称になるように配置しています。
まぁ、私以外は誰もこうやって開かないでしょうけど…
【本扉】
扉もブルー系に。用紙はモフル ソルベです。
優しく暖かみのあるテクスチャーが「看護」のイメージでした。
見返しはタントで、清潔感のあるオフホワイトにしました。
【目次】
【部扉】
【章タイトルページ】
研究論文をまとめたものではありますが、
看護師さんたちが忙しい仕事の合間にも読んでもらえるよう、
親しみを感じられるような本文レイアウトを心がけました。