『生成の美と論理——ホワイトヘッドの形而上学——』
(有村直輝 著、晃洋書房 刊、本体3,400円+税、232ぺージ、A5判上製、2022年3月10日発行)
金木犀舎は組版や装丁など、制作一式を担当させていただきました。
カバー装画はパウル・クレーの「赤のフーガ」。
リズムのあるピンクやオレンジのグラデーションを重ね、時間軸を表現しているこの絵は
音楽的な概念を絵画にも導入する試みで「ポリフォニー(多声楽)絵画」とも言われているそうです。
クレーが教鞭をとったバウハウスのイメージと時間軸を主題に、カバーをデザインしました。
<論理学と美学>という本書の観点とも相違ないのではないかと。
カバーは落ち着いた色調ですが、帯は蛍光色です。
本扉もほんのりチェリー色です。
天地から見える表紙に、蛍光色の用紙を選んでいます。
マーメイドのネオフラミンゴ。
表紙用紙に蛍光色は結構挑戦的な選択かと思い、悩みに悩んで、何パターンも用紙指定を考えました、、、
結局ネオフラミンゴになり、個人的には、たいへん気に入っています。
本文は横書きです。
<論理学と美学>という観点を設定し、ホワイトヘッドの楕円的思考運動、そして「有機体の哲学」を論じる挑戦的試み!
1924年以降のホワイトヘッドは「有機体の哲学」と呼ばれる独自の形而上学体系を構築する。
本書はこの形而上学の形成の背後に論理と美の問題系があったことを、
彼の著作および近年刊行された講義録の読解から明らかにする。
(帯文より引用)
『生成の美と論理 ホワイトヘッドの形而上学』(有村直輝 著、晃洋書房 刊)は、
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