『美学の数理——美の消費と芸術の生産——』
(落合仁司 著、晃洋書房 刊、本体1,900円+税、 146ぺージ、A5判上製、2022年1月30日発行)
金木犀舎は組版や装丁など、制作一式を担当させていただきました。
カバー装画は著者のご希望でマチスの「生きる喜び」です。
エロティックなモチーフと色彩が美しく、本書にぴったりだと思いました。
帯の表4側(裏表紙側)に入っている言葉、「彼処(かしこ)では、すべてがただ秩序(ととのい)と美しさ」から、デザインにも秩序と美しさを意識しました。
マチスの絵を引き立てるような色調の制御感、そして、相反するように帯はキラ紙のスノーフィールドを指定しています。
(写真じゃキラ紙と分からないかもしれません……)
長体をかけて硬質な印象にしたフォントと、エロティックなフォントをわざと組み合わせました。
見返しも、本扉も、緑系で統一感を出しています。(制御)
でもしおり(スピン)はピンク。(エロティック)
そしてはなぎれは緑と白のストライプです。
表紙も落ち着いた緑系です。
全体的に用紙の指定がうまくはまり しっとり仕上がっていて、見た目にも美しい本になったと思います!
従来の美学の概念を覆す書
美の消費と芸術の生産を美学はどう語ってきたのか、その結果、なぜ数学に遭遇せざるを得なかったのか。
この2つの疑問にカント、ダントー美学から印象主義・表現主義への考察を踏まえつつ対峙。
美学とは個人の快楽の自由を根拠とする哲学である。
(帯文より引用)
『美学の数理 美の消費と芸術の生産』(落合仁司 著、晃洋書房 刊)は、
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