素敵な表札がある暮らし 家族のシンボル

『素敵な表札のある暮らし』(美安良一 著)書影

『素敵な表札がある暮らし』(美安良一 著)書影

著:美安良一
発行:金木犀舎

定価 1,980円(本体価格1,800円+税)
ISBN 978-4-909095-51-0 C0052
A5判・並製・126ページ
2024年1月25日発売


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●書籍紹介

家の第一印象を決める表札の重要性と、そのデザインの多様性に焦点を当てました。
本書では、表札が家族の個性や好みをどのように表現できるかを探求し、さまざまなスタイルや素材を紹介しています。読者は、伝統的な木製からモダンな金属製、さらには個性的なカスタムメイドの表札まで、幅広い選択肢を見ることができます。
家族のシンボルとしての表札の役割を再考し、自分たちの家にふさわしい表札を見つけるためのインスピレーションを提供します。

 

●もくじ

Introduction

Chapter1 おしゃれな表札をつくるために
既成概念を取り払って、自由な発想で考える
広い視野を持ってデザインする
素材から考えてみる
陰と陽のバランス
幸運を呼び寄せる表札とは
表札を「着替える」
光との関係性
▶︎COLUMN 職人のこだわり① 鉄工所の技術を活かしたものづくり

Chapter2 表札を知る
表札の種類
素材の持つ特徴
▶︎COLUMN 職人のこだわり② 素材の魅力を最大限に
フォント(書体)を選ぶ
デザインを左右する技術・技法
▶︎COLUMN 職人のこだわり③ 伝統技法と現代技術の組み合わせ
表札をどこに設置するか
▶︎COLUMN 職人のこだわり④ ものづくりを愉しむ

Chapter3 自分らしさの叶え方
異なる素材を掛け合わせ
未来へつなげる家族のルーツ
朝と夜で表情を変える
幸せをもたらすモチーフ
経年変化を楽しむ
表札を取り巻くアイテム
立体としての美しさ
▶︎COLUMN 職人のこだわり⑤ SNSから広がる世界

Chapter4 シンボルづくりのSTORY
STORY.1 <伊藤邸> 代々受け継がれた家紋を住まいのシンボルに
STORY.2 <佐原邸> 夫婦をつないだ「馬」をコンセプトに
STORY.3 <片桐邸> フォントづくりから始めたオンリーワンの表札
STORY.4 <岡野邸> 住まいのデザインから描くシンボル
STORY.5 <合田邸> スタイリッシュな住まいに映える表札
STORY.6 <夏苅邸> ステンレスアイテムで統一した玄関
STORY.7 <江濱邸> 祖母から孫へ受け継がれた住まいと家紋
STORY.8 <下園邸> 外壁に映る影のかたちまで計算された表札
STORY.9 <増田邸> 自分らしさを表現できる唯一無二のシンボル
STORY.10 <松尾邸> 住まいに映える家族のシンボルマーク
▶︎COLUMN 職人のこだわり⑥ LINEを使った打ち合わせ

Chapter5 街並みをつくるサイン
愛着が湧く こだわりのシンボル
—CASE1  Natural knit ecru*(千葉県)
さりげなく、かつ印象的なものに
—CASE2 ワイン食堂 cobacini(福岡)
“個”に愛される店・サービスに
—CASE3 プライベートサロン shifa(山形県)
街並みを左右するシンボル
—CASE4 牛肉店 Shimada(北海道)
隠れ家のもつ“特別感”
—CASE5 RITO(東京都)
▶︎COLUMN 職人のこだわり⑦ “一期二会”以上の関係性

Chapter6 これからのシンボルづくり
依頼主とつくり手との関係性
ものづくりのデジタル化
シンボルを暮らしのアイテムに展開する

さいごに

 

●本文イメージ

『素敵な表札のある暮らし』(美安良一 著)本文サンプル

 

●はじめに

表札は家族のシンボル

表札を辞書で調べてみると、「居住者の名を記して、家の門や入口などに掲げる札」と書かれています。
日本の一般家庭で表札が掲げられはじめたのは明治時代。郵便制度が導入されて、郵便物を正しく自宅に届けてもらうための目印として始まったようです。しかし、当時の日本社会は「隣近所は、みな顔見知り」だったため、それほど必要とされていませんでした。その後、関東大震災という未曽有の災害で多くの人が家を失い、「誰がどこに住んでいるかわからない」という混沌とした状況が生じたことにより、表札の必要性が高まったといわれています。

当然ながら、表札の第1目的は「他者への目印」です。しかし、これだけ成熟した社会に暮らす私たちにとって、「目印」というだけでは物足りないと思いませんか。

私は表札を、「家族のシンボル」だと思っています。

家を出るとき、帰ってきたときに、自分たちの想いが込もった表札を目にするだけで、幸せな気持ちになれるはずです。他者よりも家族がいちばん多く目にするものだからこそ、家族にとって「本当に気に入ったもの」にするべきなのです。

私がオーダーメイドのデザイン表札を作り始めてから長い時間が経ちますが、表札にこだわりを持つ方は年々増えているように感じています。特にここ数年は、私が随時画像をアップしているSNSのPinterestやInstagram、X(旧Twitter)を見ていただいた方々から毎月100件ほど問い合わせがあります。そしてその多くが、「市場で流通しているものでは納得できない」という、自分たちのスタイルや好みのデザインをしっかり持っている方です。

どんなふうに理想のデザインを表札という形に落とし込めばいいのか?

自分らしいスタイルを表現するには、どんな素材で作ればいいのか?

そんな悩める方々の役に立てればと、私がこれまでに手掛けた表札作品を紹介しながら、考え方や具体的な選び方を1冊にまとめました。本書が、あなたの表札づくりのヒントになりますように。

ヒロノクラフト 美安良一

 


●著者プロフィール

美安 良一(みやす・りょういち)

株式会社ヒロノクラフト 代表取締役。
大手メーカーで営業職を経験した後、株式会社広野鉄工所の代表より後継者として教育を受ける。鉄工所業の傍ら創作活動にも取り組み、ヒロノクラフト(のちに株式会社ヒロノクラフト)をスタート。「平成24年度兵庫県発明賞」「令和元年度 姫路市技能功労者」など、作品およびその功績に対する受賞歴も多数。2022年、デジタルファブリケーションの可能性を試す「ヒロノクラフトファブ」をオープン。

 


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